【社長ブログ】観劇で感激!!
弊社は小さな会社で、COTTI COFFEE の店長を含め4名で運営しています。
規模が小さいからこそ、1人が2~3人分の役割を担うフットワークの良さがありますが、多くの方々にも業務面で支えていただいています。
このHPの作成・更新も例外ではなく、私の大学時代の後輩(年齢差はだいぶありますが)に手伝ってもらっています。さらに、その後輩の妹さんは司法書士で、時折業務上のアドバイスもいただいていました。
ところがある日、ひょんなことから、その妹さんが「劇団の看板女優」でもあることを知りました。これは縁だと思い、ぜひ一度舞台を観に行こうという話になり、11月24日・連休最終日、観劇することに。
当日は後輩と、御母上、たまたま帰国されている日本酒事業のパートナーである青島・外口社長と彼の若き(といっても30後半ですが)友人・Iさんと誘い合い、荻窪へ向かいました。
劇団は「月蝕忌」、演目は寺山修司脚本の『百年の孤独』。
最近、ガブリエル=ガルシア・マルケスの原作が文庫化され話題になっていましたね。本屋で平積みになっているのを見かけましたが、私は天邪鬼なので話題の本はすぐに読まない主義。とはいえ、ずっと気になっていたところだったので、舞台化と聞くだけで自然と興味が湧いてきます。


劇場は荻窪の「オメガ東京」。100席に満たない、小さな小劇場です。
大学時代、文学部だったせいか周囲には芝居にのめりこむ友人が多く、私自身も小劇場文化には親しんでいました。友人の一人は役者になり、授業そっちのけでアルバイトしながら興行費を工面していたほど。公演のたび、私はチケットを2~3枚買わされ、前衛的すぎる舞台内容にうとうとし、最前列で寝て怒られたことを思い出します(笑)

当時はアングラ演劇全盛で、鴻上尚史、唐十郎、野田秀樹などが人気でした。
私自身も8mm映画の制作・上映会に携わっていたので、演劇よりさらに“アングラ寄り”の世界に身を置いていた気さえします。
さて、月食忌による『百年の孤独』。
とても面白かったです。
情熱がほとばしり、昭和の空気が立ちこめ、学生時代にタイムスリップしたような感覚になりました。寺山作品を真正面から演じきり、「この世界はまだ続いていたのか」と驚嘆したほどです。上演時間は1時間40分。今回は眠りませんでした(笑)。
寺山修司。若い方には馴染みがないかもしれませんが、歌人・作家・脚本家・競馬評論家・演出家……多彩な肩書を持つ昭和の巨人です。
劇団「天井桟敷」を主宰し、アングラ四天王の一人とも呼ばれました。私は当時、難しそうという理由で距離を置いていましたが、8mm映画の上映会のあと、サントリー・ホワイト片手に映像論を語る大人たちの中で、必ず名前が挙がる存在でした。
(余談ですが、若い頃のタモリさんが寺山修司のものまねをし、それで笑いを取っていたのを見て、「なんてすごい芸人だ」と感動した記憶があります。)
今回、後輩の妹さんも主要キャストとして熱演。とても素晴らしかったです。
観劇後は、劇場から100メートルも離れていない居酒屋で乾杯。
「近いから」と予約しただけの店でしたが、お酒も料理も驚くほど美味。ご主人が長崎出身とのことで、長崎ゆかりの料理が次々と登場しました。久しぶりに美味しいクジラもいただき、思わず「IWC脱退してくれてよかった!」と快哉を叫びたくなりました(笑)。


中国駐在時代は、京劇・越劇・昆劇などを頻繁に観ていましたが、日本では久しぶりに“小劇場の熱気”を全身で感じられる素晴らしい舞台でした。
次回の公演も、ぜひ足を運びたいと思います。
日本酒文化を中国に広めている弊社のパートナー・華櫻貿易青島有限公司外口社長のブログはこちらからご覧ください!



