【社長ブログ】水戸漫遊
世間は桜の開花予想や見ごろのニュースで盛り上がっていますが、
今回の話題は少し出遅れて「梅」の話です。
梅といえば、わが茨城が誇る観光名所・偕楽園。
茨城県出身でありながら、これまで梅の季節に訪れたことがありませんでした。
水戸黄門マラソンには二度ほど参加していますが、
そのときは街をゆっくり見る余裕もなく――。
今回は、2月の三連休最終日、天皇誕生日に妻と小旅行。
改めて水戸観光を楽しんできました。
特急に乗り、約1時間。
梅の季節だけ利用できる偕楽園駅に到着します。
かつては土浦から上野まで1時間ほどかかっていたことを思うと、
ずいぶん便利になったものです。
車内はほぼ満席。
それだけで「さすが偕楽園」と、郷土の誇りを感じてしまいます。
水戸の観光地では、水戸光圀、徳川斉昭、慶喜といった
名だたる人物の名が随所に現れます。
県南で東京を向いて暮らしている私たち土浦の人間と比べると、
どこか気骨のようなものも感じられます。😆
一時期とはいえ、水戸学派が天下に影響を与えたのは確か。
ただ、薩摩や長州、会津に比べると、
どこか歴史の表舞台から一歩引いた印象も否めません。
やはり大政奉還が分水嶺だったのでしょうか。



――そんなことを思いながら歩く偕楽園の梅は、見事の一言です。
この庭園は、徳川斉昭(烈公)によって1842年に造営されました。
藩校・弘道館で文武を修めた後、ここで心身を休めよ――
そんな思いが込められているそうです。
一体、何本あるのでしょう。圧巻の梅林です。



品種によって開花時期が異なり、
花も長く楽しめるため、見ごろが比較的長いのも魅力です。
梅といえば、烈公の有名な漢詩があります。
詩吟でもよく詠まれる一篇です。
弘道館賞梅花
徳川斉昭
弘道館中千樹梅
淸香馥郁十分開
好文豈謂無威武
雪裡占春天下魁
弘道館(こうどうかん)に梅花(ばいか)を賞(しょう)す 徳川斉昭(とくがわなりあき)
弘道館中(こうどうかんちゅう) 千樹(せんじゅ)の梅(うめ)
清香(せいこう) 馥郁(ふくいく)として 十分(じゅうぶん)に 開(ひら)く
好文(こうぶん) 豈(あに) 謂(い)う 威武(いぶ) 無(な)からんと
雪裡(せつり)に 春(はる)を占(し)む 天下のさきがけ
園内の別邸・好文亭にも立ち寄りました。
二階からの眺めは素晴らしく、千波湖まで一望できます。
そこで、私も一首。
偕楽園探梅
競妍紅白想細腰
梅香馥郁滿春朝
好文亭上看湖景
風起千波光影揺
千波湖の「千波」と、風に立つ波を掛けてみました。
梅林を歩いた後は、茨城県立歴史館へ。
企画展では、徳川家康、豊臣秀吉、織田信長の直筆の書が展示されており、
大いに満足。
最後は藩校・弘道館を、ボランティアガイドさんの案内でゆっくり見学。
水戸という町をじっくり味わうことができました。
こうした名所には、無料で案内してくださるボランティアの方がいらっしゃいます。
インバウンド需要の高まりは円安だけでなく、
こうした草の根の支えがあってこそだと感じます。
日本は、本当に素晴らしい国です。
弘道館から駅まで歩くこと約10分。
ちょうど雨が降り出しました。
旅が終わるのを待ってくれたかのようで、天気にも感謝です。
駅ビルの蕎麦屋で遅めの昼食。
正直あまり期待していなかったのですが、これが実に美味しい。
そうでした。常陸そば、侮るべからず。
生ビールを片手に蕎麦をすする。
――ああ、今日もいい一日でした。



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